市域の内訳はどうなっていて、この7年でどう変わったか。10m で配られている土地被覆を20mにまとめ、福岡市の行政界で切り出して数えた。
上の「変化」ボタンで 2017→2023 に市街地が増えた場所と減った場所を出せます。ただしこの地図の大半は本当の変化ではありません。実測するとこうなります。
1年差でも毎年 174〜344 ha が「市街地になった」のに、6年差でも 542 ha にしかなりません。本当に市街地化が積み上がっているなら、6年差は1年差の約6倍(1,300 ha 前後)になるはずです。
さらに決定的なのは「市街地でなくなった」も毎年 144〜290 ha あることです。市街地が毎年これだけ消えることは実際には起きません。分類が毎年、両方向にゆらいでいるのです。
差し引きの純増 234 ha だけが辛うじて残る量で、それも1年ぶんのゆらぎ(225 ha)とほぼ同じ大きさです。単年の比較には使えません。
使っている土地被覆は 2017〜2023年しか配布されていません。つまりこの地図は3年前の福岡市で、その後に建った建物も、その後に消えた農地も入っていません。行政の用途で「現況」として使うことはできません。
行政界には博多湾が含まれます。海込みで数えると市街地は市域の 31.3% になりますが、実感とも他の統計とも合いません。このページは海域を除いた陸地に対する率(60.9%)を出しています。同じ数字が2通り作れるときは、どちらで出しているかを書かないと比較できません。
建物も道路も駐車場も、すべて同じ「市街地」クラスに入ります。建物がどれだけ増えたのか、道路が増えたのかは、このデータでは分かりません。不動産のページで書いたとおり、分光は建物と舗装を分けてくれません。
この土地被覆は衛星画像から機械学習で推定されたもので、現地確認された台帳ではありません。面積の絶対値には誤差が乗ります。7年の差のほうが、絶対値より信用できます。