どの田畑がいま作付けされていて、どこが裸地のままか。Landsat 8/9 の植生指数(NDVI)で 2013〜2026年の盛夏を合成した。
対象の矩形をそのまま数えたら「作付中 72.6%」と出ました。ところがこの範囲の35.8%は森林、41.0%は市街地で、農地は20.4%しかありません。森林も夏はNDVIが高いので、山を作付中に数えていたのです。土地被覆で農地だけに絞り直したら 82.8% になりました。数字の計算は最初から正しく、間違っていたのは何に対する割合かというラベルのほうでした。
農地の切り出しに使っている土地被覆は衛星画像からAIが推定したもので、現地確認された農地台帳ではありません。しかも配布は2023年までなので、3年前の農地の範囲で今年のNDVIを切っています。農水省の筆ポリゴンを使えば台帳側で切れますが、そこは未着手です。
NDVI が見ているのは緑の量だけです。水稲か大豆か麦かは区別できません。筑後平野は水稲と麦の二毛作が多い地域ですが、7〜8月しか見ていないので裏作は入っていません。「いま緑が濃いかどうか」以上のことは言えません。
どちらも夏に緑が薄くなるので、分光では同じに見えます。区別するには何年連続で薄いかを見るか、農地の台帳(農水省の筆ポリゴン)と突き合わせる必要があります。この地図はまだどちらもしていません。
1画素は 30m 四方=0.09 ha で、日本の水田1枚(多くは 0.1〜0.3 ha)と同じくらいの大きさです。畦を挟んだ隣の田と混ざります。圃場ごとに見たい場合は筆ポリゴンを重ねる必要があり、そこは未着手です。
型としてこの地図は「面を測る」もので、正解がありません。地表面温度のページでは海面水温という外の物差しがありましたが、NDVI にはそれに当たるものが手元にありません。数字は出ていますが、当たっているかは確かめていない状態です。